【バンド活動】ミニマリストギタリストを目指そう
ギタリストの皆さん、機材増えがちですよね?
エフェクターボード、ケーブル、アンプ、ギターを担いでスタジオに行くだけで一苦労といった人も多いのではないでしょうか?
かくいう私もコンンパクトエフェクターを集めて並べる派だったのですが、年々機材を持って電車に乗るだけで気が重くなり機材一掃を決意しました。
この記事では、ミニマリストギタリストの
メリット、デメリット、最低限の機材・システム
を紹介します。
機材周りをシンプルにしたい!という方はぜひ参考にしてください。
機材紹介
現役ミニマリストギタリストの私の足元機材を紹介します。
- iPad:11インチiPad Pro(apple)
- MIDIコントローラー:TONE SHIFTER MEGA(MeloAudio)
- ワイヤレス受信機:G30(LINE6)
機器全体のの接続は以下の通りです。
システムブロック図にもある通り、足元にコンセントは1口あれば十分です。
後述しますがワイヤレス受信機は必須ではないため、足元の機材のためにコンセントを全く使わないことも可能です。
システムブロック図を作ろう
iPad
マルチエフェクターとして、iPad上でPositiveGrid社製BIAS FXのアプリを使用しています。
歪みや空間系なども網羅しているBIAS FXに移行すれば、数多くのコンパクトエフェクターや重いマルチエフェクターを持ち運ぶ必要がなくなります。
またチューナーも内蔵しているので物理的にチューナーも不要になります。
また、PCでもBIAS FXを使用している方は同じセッティングを共有できるのでDTM時と同様のセッティングでスタジオで音を鳴らすことができます。
私はiPad Proを使用していますが、予算の厳しい方はiPad(無印)でも問題ありません。
おすすめはLightning端子ではなく汎用性のあるTypeC端子のiPad ProもしくはiPad Airです。
MIDIコントローラー
オーディオインターフェイス兼BIAS FXのセッティング切替フットスイッチとしてMeloAudioのTONE SHIFTER MEGAがおすすめです。
電源はiPadから給電されるため、専用コンセントは不要です。
iPadとの接続にはUSB TypeB-TypeCケーブルもしくはUSB TypeB-Lightningケーブルを使用しましょう。
変換アダプタを使って接続することも可能ですが、抜けやすくなったり忘れてきたりしてしまうこともあるので、できるだけ1本のケーブルにしてしまうのがおすすめです。
iPadが斜めに立てかけれるため、見下げても画面が見やすく使い勝手良しです。
またスイッチが踏みやすい位置にあり、スイッチの踏み心地もカチっとするタイプなので快適です。
ワウやボリュームペダル必須の方は別売りフットペダルも接続可能です。
ワイヤレス送受信機
ステージ上を動き回るようなスタイルのギタリストには必須アイテムです。
私はLINE6のG30を愛用しています。
プレイスタイルによっては不要なので省略しても良い機材になります。
省略すると足元にコンセントが全く不要になるといったメリットもあります。
私はライブの時には使用していますがスタジオでは大きく動くこともないので使用していません。
ミニマリストギタリストのメリット
セッティングに時間がかからない
マルチエフェクターをお使いの方はわかると思いますが、準備開始から好みの音を出せるまでの時間がとても短く済みます。
ワイヤレス受信機がなければコンセントも不要なので、スタジオでOAタップを探し回ったりといったこともなくなります。
持ち運びが楽
これが一番大きいメリットかもしれません。
手提げ袋で済む程度の機材なので、場所も取らず重くもないので電車移動でも苦になりません。
ギターをスタジオでレンタルしてしまえば、手提げ袋1つでスタジオに行っちゃうことも可能なので仕事終わりに練習に行く方は機材を取りに家に帰る必要がなくなります。
またiPadはもちろんマルチエフェクター以外の用途にも使用できますので、移動中に演奏する曲を復習したりといった使い方もできます。
機材トラブルが少なくなる
ライブ中にケーブルが抜けて音が出なくなるといったトラブルをよく見かけます。
ミニマリストシステムにすると配線が少なくなるため、ケーブルが原因によるトラブルが少なくなります。
システムの要であるiPad、アプリのトラブルについては、以下の事項を実践することでほぼ回避できています。
- 他アプリを全て終了させることでiPadにかかる負荷を低減させます
- 使用中は機内モードにすることで、通知やメールをシャットアウトさせ負荷を低減させます。
- 機種にもよりますが1時間で30%ほどバッテリーを消費するため、充電は事前に済ませましょう。
浪費を避けられる
ギタリストにありがちな機材病から抜け出すことができるので、コンパクトエフェクターを買い漁ったりといった浪費を避けることができます。
また今までの機材が不要になった場合は、売却することで財布も潤い、部屋の整理にもなります。
ミニマリストギタリストのデメリット
初期コストがかかる
既にiPadを所持している方であればそのまま併用できますが、ハード・ソフトの購入にどうしても初期コストがかかります。
BIAS FXは定期的にセールもしているので日頃からチェックしてみてセール時を狙って購入しておくのがベターです。
完全にミニマリストギタリストへ移行したいといった方は、今までの機材をメルカリ等で売ってしまって軍資金にすればトータルコストは抑えられます。
音作りの幅が限られる
どうしてもソフトで音を作っている以上、音作りの幅は限られます。
今まで使っていたコンパクトエフェクターの音を再現するには難しいかもしれません。
ただBIAS FXはアンプシミュレーターとしてもトップクラスで機能が充実しているので、使いこなせばある程度思い通りの音は出せるのではないかと思います。
ソフト上で歪みエフェクター変えてみたりと適当にいじるだけでもいい音が鳴るので、初心者の方にもおすすめです。
iPadの仕様に左右される
iPadは頻繁にOSがアップデートされるため、OSアップデート直後はアプリがうまく動作しないといったことがあり得ます。
BIAS FXはOSアップデートにしっかりと対応してくれていますので、OSはすぐにアップデートせずにアプリ側が対応するのを待ってからアップデートすると確実です。
まとめ
ミニマリストギタリストを目指す方のために、機材・システム、メリット、デメリットを紹介しました。
私自身コンパクトエフェクターをボードに並べている姿に憧れ、色々集めていた時期もありましたが、時間が経てば使わないものばかりになっていました…
物が増えすぎたある日断捨離を決意し、それを機に自分の機材回りのシステムを見直し、今の構成に落ち着きました。
機材が増えすぎてしまった方、これからギターの機材を考えたいといった初心者の方、ミニマリストギタリストをぜひご検討ください。