Dante入門テスト受けてみたその1
皆さんはDanteをご存知でしょうか?
Danteとはネットワークオーディオの1つで、近年よく大型システムで取り入れられているオーディオ信号の伝送方式の1種です。
Danteはケーブルを少なくできたりと大変便利ですが、対応機器は高価な物が多いので、あまり触れる機会はありませんでした。
たまたま今回Danteを使用する機会があったので、いい機会だと思いイチから勉強してみました。
この記事ではDanteに全く触れたことない私でもある程度内容を理解できた公式認定試験について解説します。
これからの時代デジタルオーディオ、ネットワークオーディオシステムは増えていく傾向にありますので基礎を押さえて時代に取り残されないようにしましょう。
Audinateアカウントに登録
まずはDanteメーカーであるAudinateのアカウント登録をしましょう。
アカウント登録はメールアドレスさえあれば無料でできます。
名前やメールアドレスなど*のついた必須項目を埋めて登録します。
アカウントが発行されたら、Danteサーティフィケーション&オンライントレーニングのページからログインします。
Dante Certification Level1の受講
ログインが完了したら画面右のCourse catalogからDante Certification Level 1 – JAPANESE を見つけ出してください。
講座は動画による座学と選択式のテストに分かれています。
よくあるeラーニングでは動画スキップはできませんが、この講座では動画を飛ばして視聴しても問題なくテストを受けることができます。
画面左の Get this course または Start or resume course ボタンから受講開始します。
デジタルオーディオの基礎
講座の最初はAudinate社の紹介です。
興味ある人以外はスキップしてしまって全然問題ありません。笑
次にDanteに入る前の基礎として、デジタルオーディオの考え方についての説明があります。
サンプリング周波数やビット深度などデジタルオーディオを扱う上で基礎的な内容が説明されています。
サンプリング周波数の説明では、ナイキストの定理の説明までされていてなかなかわかりやすい説明でしたので、デジタルオーディオ初心者の人にとっても大変良い教材だと思いました。
サンプリング周波数、ビット深度と帯域の関係やワードクロック、ジッターなど10分の動画にしてはいろんな内容が詰め込まれています。
IPネットワーキングの基礎
まだまだ講座内容はDanteに入りません。
続いてはネットワークの基礎講座になります。
近年Danteのような音響だけでなく、映像(NDI)や照明(ArtNet)などの演出装置のIP化が進んでいます。
ネットワークについては大変奥が深いので、全部を理解するまでにはなかなか労力が必要ですが、この講座で説明されている内容は他の分野でも使える内容になっていますので、理解するようにしましょう。
Danteネットワークにおけるスイッチ(HUB)についての説明で特別なものは必要ないとあります。
低価格のHUBをDanteネットワークで使用して実際に問題なく使えはするのですが、多くの現場でDante用として高価なネットワークスイッチが採用されています。
Dante対応HUBなども販売されていますが、必要以上に高価のものをシステムに組み込む必要はないのでは?と思ってしまいます。
システムの規模に合わせて最適な機器選定を!
Danteについて
いよいよDanteについての内容になります。
ここから説明に専門用語が数多く使われますが、そのほとんどが前2つで解説された内容になりますので、前2つの講座内容をしっかり理解してから受講するようにしましょう。
過去のネットワークオーディオとDanteの比較やDanteでできないことが説明されています。
Dante使用にあたって必須のツールDante Controllerについても説明されています。
Danteの接続についてはサブスクリプションと呼ぶそうで、これはなかなか他では使わない用語かなと思います。
専門用語がたくさん出てきますが、都度解説してくれています。
用語についてはこの後のテストによく出ますので、しっかりチェックしましょう。
レベル1テスト受講!
動画での講座を全て見終わったら、次はテストの受講です。
テストのほとんどは4択問題で、受講した内容以外からは出題されません。
動画の講座を理解できれば難しい内容ではないので簡単に合格できると思います。
合格すると?
テストに合格するとAudinate公式認証マークが与えられます。
名刺とかに付けていいよってことかと思いますが、あんまり用途はないですね。
また、レベル1をクリアできたので次はレベル2に進むことができます。
レベルが上がるにつれてだんだんと実務寄りの内容になっていくようですね。
まとめ
Dante開発メーカーであるAudinateの公式認定試験を受けました。
オーディオやネットワークの基礎から勉強することができるので、Danteを使わない人にとっても有意義な内容だったと思います
この調子でLevel2、3も受講予定ですので、乞うご期待ください!