音の大きさを数値化しよう

音響設計

皆さんは音の大きさを表現してくれと言われたらどのように表現しますか?

おそらくほとんどの人は「〜と同じぐらい」や「〜より大きいぐらい」といった表現をすると思います。
ほとんどの場合はこの表現で通じますが、あまりにも主観的な表現なので客観的な評価はできません。

この記事では、音の大きさを客観的に評価する手法について解説します。

音の良い悪いは最終的には主観で決まってしまうものです。

主観的な部分が大きい分、意見の食い違うトラブルも少なくありません。
こういったトラブルは当事者同士で言い争っていても終わりがないので、着地どころを決めるために客観的な指標を知っておきましょう。

騒音問題でよく使う表現方法も紹介しますので、いつどういった表現方法を使うのかがわかるようになりますよ。

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音量の表現

デシベル(dB)

音の大きさといえばデシベル(dB)と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

これは半分正解で半分不正解です。

デシベルは基準に対してどの程度の大きいか小さいかといった相対的な量を表す単位として使われています。
つまり、聞こえている音の大きさそのものを表しているものではありません。

工事現場のデシベルdB

工事現場で見かける音の大きさを表すデシベルは60dBだったり80dBぐらいの数字ですよね。

これは工事現場に取り付けている騒音計のマイクで拾っている音の大きさを表示しています。

音響機器のデシベルdB

一方音響屋さんやDTMをやっている人が触るミキサー等の音響機器では、0dBや-20dBといった工事現場の例と比べて小さな値をよく見かけます。

この場合は電圧の大きさをデシベルを使って表現しているので、工事現場のものとは意味合いが違います。

デシベルの正しい意味とは

デシベルの正しい意味は、「基準に対してどの程度の量があるか」です。

工事現場の例では 基準が圧力 になっていて正確にはdB(SPL)、ミキサーの例では 基準が電圧 になっていて正確にはdBuと表現されます。

「0dB=音が鳴っていない状態」と認識している人がいますが、これは間違いです。

正しくは、「0dB=基準と比べて同じ量」という意味になります。
そのため、その基準より小さければマイナスの数字になります。

音圧レベル

音圧レベル(Sound Pressure Level)は圧力を基準として、その大きさを表す物です。

空気中の音を人間の耳が感知できる最も小さい圧力20μPaが基準となっています。

つまり、人間が感知できる最も小さい音量を0dBとして表したものが音圧レベルです。

音の大きさを客観的に評価するとき、人間基準で表現する場合はこの音圧レベルを使用します。

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音の大きさを人に伝えよう

ここまで読んだ人は、人間が聞く音の大きさを表現するときは音圧レベルを使おう!と考えるかもしれません。

しかし実際に人の感覚で音の大きさを表現する場合には、音圧レベルではなく騒音レベル という指標が使われます。

騒音レベル

人間の耳が感知できる音圧の大きさは実は音の高さによって違います。

人間の耳は低い音には鈍感で高い音には敏感な特徴を持っているのです。

音圧レベルを人間の耳の特徴に合わせて補正したものを騒音レベルと呼びます。

騒音計で測ろう

騒音レベルを測るには騒音計を使います。

騒音計では騒音レベルのことをA特性音圧レベルと表現しているので覚えておきましょう。

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測りたい音はどんな音?

測りたい音によって平均的な数値を使うのか?最大値を使うのか?と測定手法が変わります。

ここでは代表的な音の基準指標を紹介します。

実際どの基準を使うかは、JIS Z 8731「騒音レベル測定方法」から探すようにしましょう。

LAeq:等価騒音レベル

記録時間の平均値を表す指標です。
一般的に変動の少ない音の測定に使われ、代表的なものは以下になります。

  • 環境騒音
  • 道路交通騒音-
  • 設備騒音

Lx:時間率騒音レベル

大幅かつ不規則に変動する音に対して使われます。

  • 深夜営業騒音
  • 拡声器騒音

LAE:単発騒音暴露レベル

単発的、間欠的に発生する音に対して使います。

  • 鉄道騒音
  • 航空機騒音

LAmax,min:最大値、最小値

そのままの意味で、一番小さい時大きい時を知りたい時に使います。

騒音計によってはPeak Holdと言う機能を使えば、最大値のまま表示を保持してくれます

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音の大きさの目安

「騒音レベル測定マニュアル」より

騒音レベル何デシベルがどの程度かといった目安を「騒音レベル測定マニュアル」より抜粋しています。

自分の周りのうるさい音は何デシベルですか?

騒音計アプリを使って測ってみて表と比べて見てくださいね。

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まとめ

音の大きさを客観的に評価できる指標を紹介しました。

よく聞くデシベルにも色々な意味があるので、基準はなんなのか気をつけて使うようにしましょう。

実際に人間基準で使われる音の大きさの評価指標についてまとめておきます。

どれで測ればいいかわからなくなったら表で整理してみてください。

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