店舗設計者必見!小型スピーカーVXS1ML レビュー

建築音響

私は普段、業務で施設のAVシステム設計をやっています。

小型で質のいいスピーカーはないかと探していて出会ったのがYAMAHAより発売されているVXS1MLでした。

実際に私自身よく使っており、また最近では店舗や施設で見かけることも多くなりました。

店舗BGM用スピーカーとして、YAMAHAより発売されている小型スピーカーVXS1MLのメリットデメリットを設計者・施工者目線でレビューします。

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小型スピーカーVXS1ML特徴

デザイン

外見上の特徴として、何より小型で目立たないのが最大の特徴として言えるでしょう。

サイズはW115×D115×H79で重さはわずか140g!

なんと手のひらに乗るぐらいい小さいサイズ感です。

実際に手のひらに乗っけてみました

カラーは白/黒の2種類があります。

そもそものデザインテーマは「統一感」「目立たないこと」だそうです。

デザイナーは日本在住のAhmet Usluさんで、YAMAHA社内の人ですね。

「目立たないものが欲しい」というのは要望としてよくある事なので、エンドユーザーの意見を取り入れたデザインだなぁと感心しました。

デザインコンセプトについてはYAMAHAホームページに詳しい説明がありましたので、プロダクトデザインに興味のある方はそちらもご覧ください。

機能

BGM用スピーカーと謳っているだけあり、広い指向性が特徴です。

水平方向も垂直方向もともに170°と広い指向性があり、その辺のシーリングスピーカの指向性をも上回ります。

周波数帯域はカタログ値で180Hz~20kHzです。

小型なのでやはり低域は出ませんが、再生する音源の内容によっては十分なスペックです。

どうしても低域が欲しい場合は別でサブウーファーを併用しましょう。

サブウーファーって必要?
サブウーファーについて基本的な使い方から間違った使い方まで紹介します。自分の使い方は大丈夫か確かめてみてください。
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設備設計者におすすめしたい3つのおすすめ理由

ここからは実現場に採用し、施工した経験からおすすめ理由を紹介いたします。

本当に目立たない

これは特徴でも説明しましたが、デザインコンセプト通り空間にうまく溶け込んでくれます。

小型なので什器・家具の中に仕込んで隠すことも簡単ですし、壁に取り付けても空間デザインを全然邪魔しません。

また色が白/黒2パターン用意されているのも嬉しいですね。

白い壁・天井の部屋には白タイプを使い、黒・茶の壁や暗い空間では黒タイプといったように使い分けが可能です。

スピーカーは黒いものが多いので、白タイプがあると結構助かったりします。

また別売りのマウントCMA1MBで埋め込み型にもなるので、機器本体が出っ張るのはNGといった場合でも対応可能です。

施工性が良い

付属品と裏面写真

スピーカー線の接続端子はユーロブロックなので、特殊な端末処理も必要なくドライバー一本あればすぐにできちゃいます。

固定するときは付属の金物をネジ2本で固定するだけで簡単に設置できます。

本体の価格も1台¥10,000程度で別売りの埋め込みマウントも¥2,000程度で購入できるので、価格も含めて施工性が良いと言えるでしょう。

地味に嬉しい角度調節機能

このスピーカー普通に設置すると壁面と垂直向きに音が出るような仕様ですが、実は下向きに少しだけ傾けることができます。

角度の比較

おまけ程度の機能のように見えますが、これが実は結構現場で役立ちます。

通路の壁モニターの音声用スピーカーとして設置したときの事例を紹介します。

通路なのでスピーカーを設置した壁の真向かいに壁がありました。

そのため正面を向けて設置すると、反射音の影響で音がビリビリなってしまう現象(フラッターエコー)が起きました。

しかし、スピーカーを下に傾けることでこの現象は起きなくなりました。

音の出る方向が変わったため、反射音の影響も少なくなったのです。

フラッターエコーの最も効果的な対処法は、向かいの壁面を吸音素材にすることですが、そんなにお金はかけられません。

音源側が簡単に角度調整できる仕様だっったため解決できた事例でした。

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デメリット

このようにおすすめスピーカーではあるのですが、デメリットもあります。

一番のデメリットはハイインピーダンス接続に対応していないことです。

簡単解説!インピーダンス スピーカー編
音響分野でよく聞くインピーダンスについて解説します。この記事ではスピーカー接続に関するインピーダンスについて、実例を用いて解説します。

店舗BGMとして使用するスピーカーは施設が広いとスピーカーの台数が必要になるためハイインピーダンス接続を使用することが多いです。

しかしこのスピーカーはローインピーダンス接続しか対応していませんので、複数台設置したい場合はその分アンプのチャンネルが必要になってきます。

アンプが増えるとその分費用もかかってきますので、台数が多い時はトータルの費用がいくらになるかを考えて設計しましょう。

ただし別売り小型サブウーファーVXS3Sを使用することで、アンプの台数を増やさずに複数台接続することも可能です。

店舗BGM用途だとサブウーファーありの方がリッチ感は増しますので最初からサブウーファーをスペックインしておくのも手ですね。

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まとめ

小型スピーカーVXS1MLの設計者・施工者目線のレビューでした。

何より見た目と使いやすさといったプロダクトデザインが大変優れている商品だと思います。

デメリットもありますが、解決策はありますのでどこでも十分に使える品物だと思います。

目立たなくて品質の良いスピーカーを探している方はぜひ検討してみてください。

この記事が誰かの参考になれば幸いです。

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